読んでよかった!不安な毎日に“役立った”強迫性障害の本5選

強迫性障害のおすすめ本

強迫性障害に悩む日々の中で、「どうすればこの不安から抜け出せるのか」と、何度も考えたことはありませんか?
私自身も、手洗いや確認を何度も繰り返す日々の中で、途方に暮れていた時期がありました。

そんなとき、本との出会いが少しずつ私を助けてくれました。
ただ「知識を得る」だけでなく、「自分だけじゃないんだ」と感じさせてくれる。そんなお守りのような本たちに支えられてきたのです。

この記事では、強迫性障害と向き合う人、そしてその家族やパートナーのために
不安な毎日に“本当に役立った”と感じた5冊を厳選してご紹介します。
実践にすぐ使える内容から、心がふっと軽くなるような視点まで。

どれか一冊でも、あなたの毎日を少しだけ楽にしてくれるきっかけになりますように。

よたきち

私も、強迫観念と強迫行為がとくにひどかった時期は、ずーっと本を読み漁ってたよ。 今回は、実際に読んで「これは本当に参考になった!」という本を紹介するね。

ぴょんた

あなたに合った1冊が見つかるといいね!

この記事はこんな人にオススメ
  • 強迫性障害に関する信頼できる本を探している
  • 自分に合った克服のヒントを得たい
  • 本を通じて安心感や支えがほしい
  • 家族やパートナーにも読んでもらえるような本を知りたい
目次

実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則《増補改訂》

『実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則〈増補改訂〉』は、著書の田村浩二さん自身が「薬にも病院にも頼らずに克服した経験」をもとに、「どうやって強迫行動のループから抜け出すか?」を、“40の鉄則”という形で具体的にまとめた1冊です。

たとえば
  • 「強迫観念は“真っ赤なウソだ”と気づく」
  • 「迷ったら、まず行動をしない」
  • 「強迫行為は1回か2回まで」
  • 「不安な気持ちは消さなくてもいい」

など、どれもシンプルだけど実践的で、すぐに試せる工夫ばかり。
本を読んでいるうちに、“できるかも”と思える感覚
少しずつ芽生えてくるんです。

私自身も、「この本は、難しい言葉で“説明”してくるんじゃなくて、
不安で立ち止まったときにそっと背中を押してくれる存在」のように感じました。

つらい時期に、“考え方を変えるきっかけ”をくれた大切な本のひとつです。

おすすめポイント
  • 著者自身の体験に基づくリアルな克服法
  • 強迫思考への対処法や、セルフ認知行動療法(CBT)の具体例を解説
  • 読みやすく、実践的なアドバイスが豊富

強迫行動に苦しみながらも、自分の力で向き合いたい——そんなあなたに、ぜひ手に取ってほしい一冊です!

よたきち

専門家の言葉ももちろん大切なんだけど、やっぱり同じ苦しみを経験した人の声って、胸に響くんだよね。この本には、そんな“生の声”がぎゅっと詰まってて、読んでて何度も『わかる…!』って思ったよ。
治療って地域差もあるし、近くで相談できる場所がなくて困っているって人にも、きっと力になると思う。

強迫症を治す 不安とこだわりからの解放

この本は、精神科医である亀井士郎さん自身が、強迫症(強迫性障害)を発症した体験に基づいて書かれた一冊です。

たとえば
  • 「本の山が崩れて火事になるかも」と、何時間もかけて積み直してしまう。
  • 「ぶつかって誰かを線路に落としてしまうかも」と、駅のホームを歩けなくなる。


そんなリアルなエピソードに、「自分と同じだ!」と胸が締めつけられる人もいると思います。

亀井さんは、強迫症治療の第一人者・松永寿人先生との出会いをきっかけに、正しい治療と向き合い、少しずつ回復への道を歩んでいきます。

本書では、強迫症のしくみや、不安がどうやって強まっていくのか、薬とCBT(認知行動療法)のバランス、家族とのかかわりまで、幅広く丁寧に書かれています。

医師でありながら「患者としての経験」をもつ著者だからこそ伝えられる、あたたかくも芯のある言葉がたくさん詰まっています。
「治す」ことだけじゃなく、「どう向き合うか」を考えたい人に、じっくり読んでほしい本です。

おすすめポイント
  • 精神科医である著者自身の体験に基づくリアルな解説
  • 強迫症治療の第一人者による専門的な知識
  • 曝露反応妨害法(ERP)などの実践しやすいアドバイスが満載
  • 薬を使うべきかどうか、その見極め方
  • 家族や周囲との関わり方のヒント

専門家の理論に基づいた克服法を知りたい人におすすめ!

よたきち

精神科医の先生自身が、強迫性障害のつらさを経験されてるからこそ、言葉のひとつひとつに重みがあったよ。専門的な知識と実体験が合わさっていて、読んでいてとても心強かった。『自分も乗り越えられるかも』って希望が湧く1冊です。

図解いちばんわかりやすい強迫性障害

強迫性障害の基本的な知識や治療法を、豊富な図やイラストを使ってわかりやすく解説した入門書です。「文章だけではなかなか理解できない…」という方にぴったりの一冊。

たとえば
  • 鍵やコンロを確認せずにはいられない気持ち
  • 不安が脳のどこから生まれてくるのか
  • どうすれば強迫行動をぐっと減らせるのか

そうしたテーマが「見開き1テーマ+大きな図」で構成されていて、読み進めるだけで視覚的に情報が入ってきます。

図やイラストが充実しているため、文章を読むのが苦手な方も内容が自然に頭に入りやすく、「強迫観念を感じたときに脳内で何が起きているのか」が視覚的に理解できます。さらに、「こんなとき、どうすればいいのか」といった具体的な対応策もシンプルで実践しやすく、すぐに試してみたくなる内容です。

おすすめポイント
  • 図解で直感的に理解できる構成
  • 認知行動療法(CBT)や曝露反応妨害法(ERP)の基礎をわかりやすく解説
  • 強迫性障害についてあまり知らない人に勧められる入門書

初心者でも理解しやすく、読みやすい一冊!

ただ、入門書的な本なので強迫性障害の情報をある程度理解している方には、やや物足りなく感じる部分もあるかもしれません。

よたきち

強迫性障害の本って、専門用語ばっかりで途中で挫折しちゃうこともあるけど……この本はイラストや図解がたっぷりで、スッと頭に入ってくる。
“強迫性障害ってなに?”っていう人にもぴったりの、初心者向けのやさしい入門書だよ!

強迫症/強迫性障害(OCD) 考え・行動のくり返しから抜け出す

この本は、強迫性障害についてまだよく知らない人や、家族としてどう関わればいいか悩んでいる人にも、やさしく寄り添ってくれる入門書です。

図やイラストを豊富に使いながら、専門家が「強迫観念を感じたときに脳内で何が起きているのか」や「その働きをどのようにコントロールすればよいのか」を科学的な根拠に基づいて丁寧に説明しているため、理解しやすく納得感があります。専門用語や難しい文章よりも、「目で見てわかる」ことを大切にしているので、「文字だけだとちょっとしんどい」と感じる方にもぴったりです。

さらに、治療法として効果が高いとされる曝露反応妨害法(ERP)についても、具体的なやり方が紹介されています。「どう考え方を変えていけばいいのか」が見えてくるので、ただ読むだけじゃなく、実際に生活の中で活かしやすい本です。

さらに、家族がどのように接すれば症状の悪化を防げるのかといった実践的なアドバイスも充実しており、本人だけでなく支える家族にとっても役立つ一冊です。

おすすめポイント
  • 認知行動療法(CBT)の理論と実践を詳細に説明
  • 強迫行動をやめるための行動ステップを具体的に解説
  • 実践しやすいワークシート付き

こちらも入門書的な一冊。専門的な視点から克服法を知りたい方におすすめ!

よたきち

この本は、専門家の知識と当事者の経験が融合していて、強迫性障害の基礎知識の理解が深まる一冊だよ。イラストも多くて読みやすいし、強迫性障害のことをまだよく知らない人にピッタリ。家族やまわりの人にもぜひ読んでほしいな。

新装版 不安でたまらない人たちへ: やっかいで病的な癖を治す

この本は、強迫性障害に悩んできた私にとって、“ものの見方”を大きく変えてくれる一冊でした。

著者のジェフリー・M・シュウォーツ博士は、強迫性障害の症状は「性格」や「気の持ちよう」といったものではなく、脳の誤作動によって引き起こされる現象だと語っています。
この視点は、私自身の症状をより深く理解するきっかけになりました。。

なかでも特に心に残ったのが、「四段階方式」という回復のステップです。

  1. 「これはOCDの思考だ」とラベルを貼る
  2. 「これは脳のクセ」と原因を見直す
  3. 他の行動に意識を向けて、行動を切り替える
  4. OCDの思考に振り回されない価値観を育てていく

この4つのステップを通して伝えられているのは、ただ「がんばってやめよう」と気合いで乗り越えるのではなく、脳の誤作動に気づきながら、少しずつ意識や行動を修正していくというアプローチです。

「四段階方式」は、強迫行為だけでなく、過食や依存などの“やっかいな癖”にも応用できるそうで、自分のペースで取り組める実践的な方法なのも魅力でした。

実際、多くの読者からも高い評価を得ていて、強迫性障害に悩む人はもちろん、「この考え方、自分にも当てはまるかも」と感じる人にとって、行動を見直すヒントになるはず。
一歩前に進みたいとき、そっと背中を押してくれるような、そんな一冊です。

おすすめポイン
  • 強迫行為の原因を科学的に解説
  • 「四段階方式」による具体的な克服方法を紹介
  • 強迫性障害だけでなく、過食症や依存症にも対応

四段階方式」を実践して強迫行為から抜け出したい方におすすめ

よたきち

“脳にロックがかかってる”っていう考え方、すごく腑に落ちたんだよね。
強迫行為を『自分の弱さ』じゃなくて『脳の反応』って捉えるだけで、なんだか気持ちが少し軽くなった。
ちゃんと外す方法があるって思えるだけで、救われる気がするよ。

まとめ

今回紹介した5冊は、「強迫性障害って何だろう?」という方にも、何年もこの症状と向き合ってきた方にも、それぞれの段階で“心に届く言葉”が見つかるように選びました。

レベルもテーマも少しずつ違いますが、どの本にも専門家の視点や当事者としてのリアルな体験がぎゅっと詰まっています。

私自身、読んでいて「そうだったのか」と腑に落ちたり、「わかる、これ…」と何度も頷いたり。
つらい気持ちにそっと光をあててくれる、そんな言葉たちにたくさん出会えました。

焦る気持ちも、不安になる日もあるけれど――
“自分のペース”でいいんだよって、本たちが教えてくれた気がします。

どれかひとつでも、あなたにとっての「出会えてよかった1冊」になりますように。

よたきち

本って、「解決策」をくれるだけじゃなくて、苦しいときにそばにいてくれる、“おまもり”みたいな存在でもあるんだよね。
私自身、しんどかった時期に、本の言葉にどれだけ救われたか分からない。だから、これからも「読んでよかった」と思える本があれば、随時、紹介していきますね!

ぴょんた

焦らず、少しずつ進んでいこうね!

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この記事を書いた人

✔関西の国立大学医学部で長年、臨床研究業務に携わる
✔強迫性障害と向き合う当事者として、実体験から得た知識や対処法を発信
✔一度しかない貴重な人生の時間を、強迫性障害に縛られ奪われてほしくない――そんな思いでこのブログを運営。

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