「手を何度も洗ってしまう」「戸締まりやガス栓を何度も確認してしまう」など、頭から離れない不安や繰り返しの行動に悩んでいませんか?
「ただの神経質なのか、それとも強迫性障害なのか」と不安になることもあると思います。
この記事では、強迫症状の傾向を確認する自己評価ツール「OCI-R(Obsessive-Compulsive Inventory – Revised)」を使ったセルフチェックを紹介します。18の質問に答えることで、今の症状の強さや、どのタイプの項目が高いかを確認できます。
「やめたいのにやめられない」行動や考えがあるときに

今回掲載するテストは、英語版OCI-Rをもとに当サイトで日本語に翻訳したものです。日本の医療機関などで用いられる日本語版とは、表現やニュアンスが異なる場合があります。
【ご利用にあたっての注意点】
このテストは、強迫性障害の傾向を知るための参考情報であり、医師や専門家による診断の代わりにはなりません。不安が強い場合や生活に支障を感じている場合は、精神科や心療内科などの専門機関への相談を検討してください。
強迫性障害 自己チェックテスト(OCI-R)

①OCI-Rとは?
OCI-Rは、強迫性障害の症状の強さを客観的に評価するために開発された、国際的にも信頼性の高い自己記入式の質問票です。強迫観念(繰り返し思い浮かぶ不安な考え)や強迫行為(その不安を解消するために繰り返し行う行動)に、あなたがどのくらい困らされているかを把握するのに役立ちます。
テストは全部で18の質問です。各項目について 「過去1カ月間にどの程度悩まされたか、困ったか」 を基準に、次の5段階(0〜4点)で点数をつけてみてください。
②OCI-Rテスト 質問項目
0:まったくない / 1:少し / 2:ある程度 / 3:かなり / 4:非常に強い
OCI-Rの結果判定

すべての質問の点数を足した「合計スコア(0点〜72点)」を計算し、以下の基準を確認してください。
| 合計スコア | 判定の目安 |
| 0~20点 | 強迫性障害の傾向は低いと考えられます。 |
| 21点以上 | 強迫性障害(OCD)の可能性が示唆されます。医療機関への相談を検討する目安となります。 |
タイプ別スコアで見る症状の傾向
OCI-Rは、どの質問の点数が高かったかによって、自分がどの症状の傾向が強いか(サブスケール)を知ることができます。特に気になる項目をチェックしてみてください。
- 洗浄・汚染(手洗い・汚れへの不安):質問 5, 11, 17
- 確認(戸締まり・火元・ミスの確認):質問 2, 8, 14
- 整列・対称性(物の配置や順番へのこだわり):質問 3, 9, 15
- 強迫観念(不快な考えが頭から離れない):質問 6, 12, 18
- ため込み(物を捨てられない):質問 1, 7, 13
- 数字・回数へのこだわり(決まった回数や数字が気になる):質問 4, 10, 16
点数より大事なのは「生活への支障」
OCI-Rのスコアは、自分の状態を整理するための目安になります。ただ、点数だけで深刻さを決める必要はありません。大切なのは、手洗い・確認・こだわり・不快な考えなどによって、日常生活がどれくらい止まっているかです。
- 確認や洗浄に長い時間を取られている
- やめたいのにやめられず、強い苦痛がある
- 仕事・学校・家事・人間関係に支障が出ている
- 家族や周囲の人を確認に巻き込んでしまう
- 自己チェックや検索を何度も繰り返したくなる
このような状態が続いている場合は、点数にかかわらず、精神科や心療内科などの専門機関への相談を検討してみてください。
「これくらいで相談していいのかな」と迷う人もいると思います。でも、確認や手洗い、不快な考えに時間や気力を削られているなら、それだけで相談する理由になります。

まとめ
OCI-Rは、自分の状態を整理するためのひとつの目安になります。ただし、点数だけで診断できるものではありません。大切なのは、点数そのものよりも、確認や洗浄、不快な考えによって生活がどれくらい苦しくなっているかです。
つらさが続いている場合は、一人で抱え込まず、専門機関への相談も選択肢に入れてみてください。早期に対処を始めることこそが、心の平穏を取り戻す一番の近道です。
